M II

 

 米サイリックスのSocket 7用CPU。低価格パソコンへの採用実績が多い。ただし、サイリックスの親会社である米ナショナルセミコンダクターは99年6月、M IIを含むサイリックスのCPU事業を台湾VIAテクノロジーズに売却すると発表した。

 M IIは、6x86MXのインタフェースを100MHzバスにも対応できるよう改良したもの。CPUの後に付く数字は実際の動作周波数ではなく、性能がどの動作周波数のPentium IIに相当するかを示す。M II-300は225MHz(75MHz×3)または233MHz(66MHz×3.5)、M II-333は250MHz(83MHz×3)、M II-366は250MHz(100MHz×2.5)、M II-400は285MHz(95MHz×3)になる。

 

Mac マック

 

 Macintoshの略称。Macintosh用のソフトやハードは、Mac OSやiMacなどのように、この3文字を付けたものが多い。

 

Macintosh マッキントッシュ

 

 米アップルコンピュータが販売しているパソコンのブランド名。Windows用パソコンとは仕様が異なり、OSとしてMac OSが動作する。

 初代Macintoshの発売は84年。マウス操作によるGUIやウインドウ表示で話題を呼んだ。デザインは9インチのモノクロCRT一体型で、まだ珍しかった3.5インチのフロッピーディスクドライブも内蔵した。CPUには8MHzの68000を搭載。

 86年にはSCSIインタフェースを装備したMacintosh Plusを発売、日本語対応OSの漢字Talkも発売した。以後、87年にディスプレイを切り離してカラー対応にしたMacintosh II、90年に入門者向けのMacintosh LCなど、92年にコンシューマー向けのPerformaシリーズ、94年にはCPUにPowerPCを搭載したPower Macintoshシリーズなどを市場に投入してきた。

 携帯型では、89年にTFT液晶ディスプレイを搭載したMacintosh Portableを発売、91年にノート型のPowerBookシリーズと、ドッキングステーションを採用したPowerBook Duoシリーズを発売した。

 94年3月以降に発売された新機種では、搭載CPUをそれまでの68000系からPowerPCへと順次切り替えており、現行機種はいずれもPowerPC搭載機である。

 Windowsパソコンの場合とは異なり、Macintoshはアップル自身がOSとハードウエアの両方を開発、販売している。94年9月には、Windows陣営に対抗するためにMac OSのライセンス供給を開始し、翌95年にPC AT互換機同様にMacintosh互換機が市場に登場した。しかし、2年後の97年にはライセンス供給を中止。事実上、互換機市場は消滅した。

 90年代後半にPC AT互換機が急速に普及するなか、Macintoshのシェアは減少傾向をたどったが、98年8月に発売した低価格のオールインワン機種iMacがベストセラーになり、個人市場におけるシェアを回復しつつある。

 

MB megabyte

 

 情報量の単位のひとつ。MBと表記する。メモリーやハードディスクの容量を表す時などに使われる。メガは100万のことだが、1MBは1024KB(キロバイト)を表すことが多い。

 

Microsoft Money イクロソフトマネー

 

 マイクロソフトが販売している個人資産管理ソフト。資産や収入、支出のデータを取引が発生するごとに入力することで、銀行や証券会社との取引口座や、不動産投資などの資産、負債などを一元管理できる。将来の資産計画のシミュレーションや、金融機関が提供するインターネットバンキングとの連動も可能だ。

 

Microsoft Office

 

 マイクロソフトが販売しているオフィスソフトの製品名。93年に発売されたMicrosoft Office 1.0が最初の製品で、その後94年3月に「1.5」、94年9月に「4.2」、95年4月に「4.3」とバージョンアップを重ね、95年11月にOffice 95、97年3月にOffice 97が発売された。99年7月時点の最新版は、Office2000。ワープロのWord、表計算のExcel、データベースのAccess、プレゼンテーションのPower Point、情報管理ソフトのOutlookなどから構成されている。

 

Microsoft Plus!

 

 マイクロソフトがWindows 95やWindows 98の発売と同時に発売したユーティリティ集。当初Windows 95用のMicrosoft Plus!にはWebブラウザーのInternet Explorer 1.0、デスクトップのデザインを変えるデスクトップテーマ、ディスク圧縮ソフト、ディスクの自動保守ツール、ダイヤルアップサーバー、ピンボールゲームなどが入っていた。このうちのいくつかの機能は、Windows 95自体のマイナーバージョンアップの度にWindows 95本体に統合されていった。Windows 98用には追加デスクトップテーマ、ウイルスチェックソフト、システムユーティリティの高機能版、ゴルフゲームなどが収められている。

 

MIDI ミディ;musical instruments digital interface

 

 シンセサイザーやシーケンサー、リズム音源、シーケンスソフトが動いているコンピューターなどが相互に演奏データをやり取りするためのインタフェース、またはその規格のこと。日本の楽器メーカーが提唱した。現在では、国際規格として普及している。

 データは8ビット構成でシリアル伝送を行う。対応機器は入力、出力、スルーの3端子(DIN5ピン)を備える。音程や1音の長さ、音の強弱、音色の情報などを送ることができる。

 MIDIを利用することで、異なるメーカーの電子楽器を接続して演奏が可能になる。1つの楽器から別の楽器へデータを送って演奏させたり、同時に複数の楽器を演奏することも可能。

 しかし、MIDI規格では音色の種類、割り付けを細かく規定していないので、ピアノで演奏したつもりでもバイオリンが鳴るなど、音源の違いによって音色が異なってしまうことがある。そこで音色についての規定も定めたGM(General MIDI)が登場した。

 今ではほとんどの電子楽器がMIDI規格の端子を装備している。MIDI対応の楽器を活用するためのパソコンソフトも数多く市販されている。これらのソフトを使うと、楽器の自動演奏はもちろん、演奏データをパソコンに入力してアレンジすることもできる。演奏データの入力は、画面上に現れるキーボードを演奏することによって入力できるものやMIDIデータを数値で直接入力する方式、逆に、MIDI対応楽器を演奏して直接データをパソコンに送る方式など各種ある。

 

MIDI音源

 

 MIDI規格に基づいた電子楽器のこと。MIDI IN、MIDI OUT、MIDI THRUの3つのMIDI端子を持つものが多い。最近ではMIDI音源なしでもパソコンでMIDIファイルを再生できるソフトウエアシンセサイザーが登場している。

 

MIDIデータ

 

 MIDI規格に基づいた電子楽器などの機器が送受信するデータで、通常は演奏データのことを指す。パソコンでは音楽ソフトを使ってMIDIデータの作成や編集ができる。MIDIデータはファイルとして記録できる。

 MIDI規格自体はファイル形式を定めていないが、SMF(standard MIDI file)という形式が実質的なMIDIファイルの標準。サウンドボード付きのWindows 3.1/95/98パソコンならメディアプレーヤーで、QuickTime2.0以降を組み込んであるMacintoshならMoviePlayerなどで再生できる。

 

MIME マイム;multipurpose internet mail extensions

 

 インターネットメールを通じてさまざまなデータを送るための拡張機能。初期のインターネットメールでは、英数字を表す7ビットのASCIIコードで記録したテキストファイルしか扱えなかった。しかし、インターネットが世界中に普及するにつれて、英語以外の言語データや画像などのマルチメディアデータをやり取りする必要が生じてきた。そのため、インターネット技術開発組織のIETFがインターネットメールでのデータ送信の拡張機能として策定した。

 MIMEの主な役割はデータの変換である。例えば、画像ファイルのようなバイナリーファイルをインターネットメールに添付する場合、そのままではインターネットを通過できないので、いったんテキストファイル(7ビットASCIIコード)にエンコードしてから送信する。メールの受信者は、エンコードされたファイルを元のバイナリーファイルに復元するが、この変換方法をMIMEが定めている。

 さらにS/MIME、PGP/MIMEなどの暗号メール用、インターネットFAX用、vCard、vCalendarなどの住所データやスケジュールデータ交換用などにMIMEの機能は拡張されてきている。

 

MMX multimedia extension

 

 米インテルが開発したx86系CPUのためのマルチメディア拡張機能。同社は固有名詞であるとしているが、multimedia extensionの略との見方が一般的。MMX Pentiumで初めて採用された。Pentium II/IIIや米AMDのK6シリーズなど、現在のWindowsパソコンに搭載されているほとんどすべてのCPUが採用している。

 MMXでは、従来のx86命令にマルチメディア処理に適した57個の命令が追加されている。複数のデータを一度に処理できるSIMDと呼ばれる技術を採用したことが特徴。SIMDは連続したデータに対して同じ処理を何度も繰り返すマルチメディア処理に効果が高い。そのため、これらの命令を用いることで、動画再生や画像の加工、音声合成といった処理を高速化することが可能になった。

 99年3月には、MMXの強化版であるストリーミングSIMD拡張命令を搭載したPentium IIIが登場した。

 

MMX Pentium MMXペンティアム

 

 MMXを搭載したマルチメディア強化版Pentium。米インテルが97年1月に発表した。インテルでの呼称は「MMXテクノロジPentiumプロセッサ」。MMX以外にも、内部キャッシュが従来のPentiumの16KBから32KBに増えており、通常のx86命令もPentiumより1〜2割高速に実行できる。

 動作周波数は、デスクトップ用が166/200/233MHz。ノート用が120/133/150/166/200/233/266/300MHz。デスクトップパソコンでは98年夏、ノートパソコンでは99年春に、大手メーカー製パソコンの主力が後継のPentium IIに切り替わった。

 

MO magneto-optical disk

 

 レーザー光と磁場を利用し、高密度で情報を記録する円盤型の記憶メディア。光磁気ディスクともいう。87年に5.25インチの製品が発売されたのが最初で、91年に3.5インチの製品が登場、現在のパソコン用MOディスクの標準となっている。

 MOディスクは、あらかじめ磁化されている記録膜に、レーザー光を照射して熱し、磁化の方向を変えることで情報を記録する。情報を読み出すにはディスク面にレーザー光を当て、記録膜の磁性体に反射してきた光の偏光方向を判別する。

 当初MOディスクは、ディスク材料などの制約から、データを書き込む際にいったんデータを消去してから、次にデータを書き込み、さらに書き込んだデータを検証するという3つの動作を繰り返す必要があった。そのためハードディスクなどに比べてデータ書き込み速度が遅いのが難点だった。しかし96年、ディスク上の既存データを消去せず直接上書きできるダイレクトオーバーライトが可能な製品が登場し、書き込み速度は改善された。3.5インチ製品の記憶容量は当初の128MBから230MB、640MBと大容量化され、99年2月には1.3GB対応製品が発売された。

 

MP3 MPEG audio layer 3

 

 MPEGが規定している音声圧縮技術の規格のひとつ。高品質の音声データを圧縮記録できるため、インターネットでの音楽配信で注目を集めている。

 MPEGの音声圧縮は、利用目的と原音に対する圧縮比率の違いによって3つのレイヤーが定められている。圧縮比率が最も低いレイヤー1は、主にビデオCDなどで用いられる。最も高いレイヤー3(MP3)は、データ転送速度が低い通信環境での利用が考慮されている。

 CDと同等の品質の音声ファイルをMPEG Audioで圧縮した場合、レイヤー1だと元の4分の1程度のサイズになるが、レイヤー3だと10分の1から12分の1程度になる。ただし、レイヤー3は圧縮率が高い分、圧縮処理に時間がかかる。

 なお、MPEG2に吸収された動画規格のMPEG3とは別物になる。

 

MP3プレーヤー

 

 MP3形式で記録された音声を再生できるハードウエアのこと。ほとんどが携帯型でダイアモンド・マルチメディア・システムズの「Rio PMP300」、韓国セイハン情報システムの「MPMan MP-F20」、クリエイティブメディアの「NOMAD」などがある。製品をパソコンと接続し、製品内部のフラッシュメモリーかスマートメディアなどのカード型メモリーに音声を記録する。

 

MPEG エムペグ;moving picture experts group

 

 カラー動画を圧縮伸長する標準方式。または、これを制定するためにISO(国際標準化機構)とIEC(国際電気標準会議)が88年に設立した組織を指す。

 やや画質が見劣りするが処理が簡単なMPEG1、高画質なMPEG2、移動通信やネットワークでの利用などを対象したMPEG4といった規格がある。

 MPEG1はビデオCDなどで、MPEG2はDVD-Videoで利用されている。現在発売されているパソコンの能力ならばMPEG1、MPEG2ともにソフトウエアだけでほぼ問題なく再生できる。

 

MPEG2

 

 カラー動画を圧縮伸長する標準方式のひとつ。MPEG2はデジタル衛星放送やDVD-Videoなど高画質の動画に適用される。解像度やフレームレートは可変だが、標準的に720×480ドット、30コマ/秒が使われることが多い。

 パソコン向けには、DVD-ROMドライブでDVD-Videoのタイトルを再生するために、各社からMPEG2デコーダーボードが発売されている。また最近発売されているほとんどのデスクトップパソコンでは、ソフトウエアだけでMPEG2の動画データを再生することができる。

 

MS

 

 世界最大のパソコンソフト・メーカーである米マイクロソフト(Microsoft)の略称。日本法人のことを特にMSKK(マイクロソフト株式会社)と呼んで、米国本社と区別することもある。

 

MS-DOS エムエスドス;microsoft disk operating system

 

 Windows登場以前に広く普及していた米マイクロソフト製のパソコン用OS。キーボードからコマンドを入力する文字中心のユーザーインタフェースが基本であり、Windowsのようにマウスで操作するグラフィカルなユーザーインタフェースは備えていない。一太郎や1-2-3のように、MS-DOS用アプリケーションとして誕生し、その後Windows版に進化したソフトも多い。

 95年にWindows 95が発売され、それ以降はユーザーがMS-DOSを操作する必要はなくなった。しかし実際にはWindows 95/98でも一部にMS-DOSの技術が使われているため、ユーザーがMS-DOSの知識を必要とするケースも多い。例えばハードディスクの領域を確保するとき(FDISK)や不正終了時のハードディスクチェック(SCANDISK)、Windows 98をセットアップする時にはMS-DOSを使う(厳密にはMS-DOSではない)。また、Windows 95/98にはMS-DOS用のソフトを使うために「MS-DOSプロンプト」という名称のMS-DOS互換ウインドウや、より互換性の高いMS-DOSモードが用意されている。

 元々は81年に米マイクロソフトが、米IBMから依頼を受けてIBM PC用のPC DOS 1.0として開発。米シアトル・コンピューター・プロダクトが8086用のOSとして作ったCP/M互換のDOS-86が原型となっている。マイクロソフトはPC DOSをIBM以外に販売する権利を獲得し、82年にMS-DOS 1.25として発売した。その後、83年にMS-DOS 2.0、84年にMS-DOS 3.1、88年にMS-DOS 4.0、91年にMS-DOS 5.0と機能追加と強化を行い、93年4月にMS-DOS 6.0を発売、現在に至っている。日本では、PC AT互換機用のMS-DOS 6.2/Vを最後に開発は事実上終了している。

 

MS-DOSモード

 

 Windows 95/98で、MS-DOS(相当)を起動させた状態。Windows 95/98ではWindowsを終了する時に、MS-DOSモードで再起動させるオプションがある。Windows 3.1/95/98には、Windows上でDOSアプリケーションを動かすための「DOS互換ボックス」機構があるが、ゲームなどDOSアプリケーションの一部にはハードウエアに直接アクセスするため、DOS互換ボックスでは動かないものがある。こうしたアプリケーションを動かす時にMS-DOSモードを利用する。

 

MS-IME

 

 マイクロソフトの日本語入力ソフト。99年7月時点の最新版はMS-IME 2000。Office 2000やWord 2000などの同社製品に添付しているほか、単体でも発売している。MS-IME 2000は、同社が提供する音声入力アプレットを利用すると、音声認識ソフトと組み合わせて音声による日本語入力ができる。